ほくろ除去治療後の経過期間の過ごし方は？施術後の注意点やアフターケアについて解説

ほくろ除去治療には、さまざまな治療方法があります。ほくろ治療を検討している方のなかには、治療後の傷跡や適切なアフターケアに不安を抱えている方もいるかもしれません。

治療後に傷跡を残さないためには、ほくろの状態に合った治療方法の選択や適切なアフターケアが大切です。

本記事では、ほくろ除去治療後の経過期間の過ごし方や施術後の注意点、ほくろ治療がおすすめな美容クリニックを紹介しています。

適切な経過期間の過ごし方やアフターケアが理解できれば、治療後の傷跡と再発リスクをおさえてほくろ治療がおこなえるでしょう。ほくろ治療を効果的に進めるために、本記事の内容をぜひ参考にしてみてください。

ほくろ除去治療の種類

ほくろ除去治療は、ほくろの大きさや種類にあわせてさまざまな治療方法が選べます。

【ほくろの種類】

• Unna母斑：黒色や茶褐色をしたやわらかいしこりが特徴の直径約1cmのほくろ
• Miescher母斑：ドーム状に膨らんでおり、主に顔や毛髪部にできるほくろ
• Spitz母斑：若い頃にできる場合が多く、赤から黒みがかるほくろ
• Clark母斑：楕円形をしており、淵の色が薄く中心に近付くほど色が濃いほくろ

上記のほくろは良性の場合が多いものの、なかには独特の形や色ムラの強い悪性のほくろがあります。悪性のほくろは早めに除去する必要があるため、気になる場合は医療機関を受診しましょう。

ほくろの種類や特徴をふまえたうえで、まずはほくろ除去治療の種類を紹介します。

• レーザー治療
• 光治療
• 電気メス
• くり抜き法
• 切開法

レーザー治療

レーザー治療はレーザーを使用して皮膚を焼くほくろ除去の治療方法です。治療に用いられるレーザーには次の種類があり、種類により肌の水分やメラニンなど反応する対象が異なります。

【レーザーの種類】

• 炭酸ガス（CO2）レーザー（水分に反応）
• Qスイッチレーザー（メラニンに反応）
• アレキサンドライトレーザー（メラニンに反応）
• ピコレーザー（メラニンに反応）

レーザー治療は、全般的に治療後の傷跡や色素沈着の出現が少ない傾向にあるでしょう。なお、水分に反応する炭酸ガスレーザーは治療深度が浅いため、深い層のほくろには適していません。

深い層への治療に炭酸ガスレーザーを使用すると、ほくろが除去できなかったり、傷跡が残ったりする可能性があります。深い層へは、深い層の治療が可能なメラニンに反応するレーザー治療を選びましょう。

レーザー治療に適したほくろは、比較的平らで小さなほくろです。傷跡が少ないレーザー治療のダウンタイムは、約3か月となります。

光治療

光治療は肌への波長の異なる光の照射により、肌のヘモグロビンやメラニンを破壊する治療方法です。電磁波を使用する点ではレーザー治療と同じですが、光治療の場合、レーザーに比べて波長とパルス幅が長く広い傾向にあります。

波長とパルス幅が長くて広いと治療深度は浅くなるものの、レーザーよりも広範囲の治療が可能となるでしょう。そのため、平らで薄めのほくろ除去に適しているといえます。

ダウンタイムは、1～2か月程度となります。光治療は、肌質により赤みや色素沈着が出現するリスクがあり、治療方法に選ぶ際は気をつける必要があるでしょう。

また、次の状況の方は光治療が受けられない場合もあるかもしれません。

【光治療が受けられない状況】

• 妊娠中、授乳中
• 日焼けの頻度が多い場合
• ケロイド体質
• てんかん発作の可能性がある場合
• ヘルペスや光アレルギー

電気メス

電気メスで焼きながらほくろを切除する治療方法です。通常のメスを使用した治療方法と比べて出血がなく、切除時間が短いため、体への負担が少ないです。さらに、コストも抑えられ経済的にもお得に治療が受けられるでしょう。

電気メスによる切除は平坦なほくろよりも、立体的に盛り上がったほくろが適しています。治療に適しているサイズは、あまり大きすぎない2～5mmのサイズ感です。

電気メスでは治療後に赤みを伴う可能性があるものの、3週間程度で消え、ダウンタイム後は傷跡も目立たなくなるでしょう。

ダウンタイムは約2～3か月で、傷跡の修復によりかゆみを生じる場合もあります。大きすぎない立体的なほくろをキレイに除去したい方におすすめの治療方法です。

くり抜き法

くり抜き法は、深い層まで到達しているほくろを除去する際に適した治療方法です。主に、肌から6mm程度の深さがあるほくろが治療対象となります。くり抜き法は、ほくろの根元の細胞ごとくり抜いており、再発の発生をおさえられる治療法です。

また、ほくろの大きさや深さ次第では、くり抜き箇所を縫合する場合があります。縫合した際は治療から約1週間で抜糸をおこない、縫合をおこなわない場合は2週間前後、医療用テープで保護します。

くり抜き法によるダウンタイムは、赤みの解消に3～6か月、傷の修復に1～2か月を要します。

深い層にあるほくろは、レーザー治療や光治療では限界があり、無理におこなったとしても再発や傷跡が残る可能性が高まります。レーザー治療や光治療では治療できない根が深いほくろには、くり抜き法がおすすめといえるでしょう。

切開法

切開法は、ほくろを周辺の皮膚の切開により切除する治療方法です。ほくろ周辺の皮膚ごと切開するため、治療するほくろの大きさに制限がありません。

主に、レーザー治療や光治療、くり抜き法などで切除できないような6mm以上に及ぶ大きいサイズのほくろ除去に効果的です。

ただし、切開法は皮膚の切開と縫合を伴うことから、ほかの治療方法と比べると傷跡が残りやすい傾向にあるでしょう。

また、手術後には入浴や飲酒、運動などの制限を受けます。

【入浴】：翌日以降
【飲酒】：3日目以降
【運動】：約1週間後の抜糸のタイミング

切開法のダウンタイムは、赤みが3か月程度、傷跡が目立たなくなるまでに6か月程度を要します。

切開法はくり抜き法と同じように、根元の細胞ごと切除できる治療方法で、再発の可能性は低いでしょう。さらに、切開法では切除した細胞を病理検査に出し、ほくろの良性と悪性の診断が可能です。

手術とはいえ、治療時間は30分程度と短く、局所麻酔により痛みも軽減できるため、安心して治療に取り組めます。成長が早い大きなほくろを除去したい、除去したほくろを検査したい方に適した治療方法といえるでしょう。

ほくろ除去治療後の経過について

ほくろ除去治療後の経過では、次の2点が懸念されます。

• 傷跡や赤みが目立つ
• 色素沈着など傷跡が残る可能性がある

傷跡や赤みが目立つ

ほくろ除去治療後は、治療方法に関係なく傷跡や赤みが目立ちます。レーザー治療や光治療、電気メスでは赤みのほか、ほくろが存在していた箇所にへこみが生じます。

一方、切開法やくり抜き法による治療では、赤みや縫合による傷跡が出やすいでしょう。

各治療方法における赤みや傷跡が目立たなくなるまでの期間は、個人差やほくろの状況で異なるものの、平均的な目安時間は次のとおりです。

【光治療】：約1～2か月
【レーザー治療】：約3か月
【電気メス】：約2～3か月
【くり抜き法】：約3～6か月
【切開法】：約3～6か月

色素沈着など傷跡が残る可能性がある

ほくろ除去治療では、赤みや傷跡が落ち着く目安期間が経過しても、傷跡が残る場合があります。傷跡の改善が見られず、赤みのほか色素沈着やケロイドを伴うときは、それぞれの症状に見合った治療を施さなければいけません。

また、くり抜き法や切開法で傷口の修復が見込まれない場合では、細菌の侵入や切開箇所の化膿が疑われます。いずれにしても、ほくろ除去治療後の経過に違和感を感じたら、治療を受けたクリニックに相談してみましょう。

ほくろ除去の傷跡が残るのを避けるためのポイント

ほくろ除去治療にで傷跡を残さないためには、次のポイントを意識しておく必要があります。

• 実績のあるクリニック、医師のもと治療を受ける
• ほくろの種類に合った治療方法を選ぶ
• 施術後のアフターケアを丁寧にする
• 保証制度やアフターケアが豊富なクリニックを選ぶ

紹介する傷跡を防ぐポイントを活用し、ほくろ除去治療後の傷跡を少なくしましょう。

実績のあるクリニック・医師のもと治療を受ける

ほくろ除去治療をおこなう際は、実績のあるクリニックや経験豊富で腕のある医師が在籍するクリニックを選びましょう。

ほくろ除去治療で傷跡を残さないためには、症状に合った治療方法、高度な医療技術が欠かせません。実績があるクリニックでは、除去したいほくろの症状に適したさまざまな治療方法を受けられます。

また、経験豊富で腕の立つ医師から治療を受けられれば、傷跡が残りにくくなるかもしれません。

ほくろの種類に合った治療方法を選ぶ

ほくろ除去治療による傷跡は、ほくろの種類に対して治療方法が適していないと残りやすい傾向にあり、ほくろの状態や各治療方法を確認する必要があります。

ほくろの種類に合った治療方法を選ぶ場合、ほくろの種類やそれぞれの治療方法の特徴を把握しておかなければなりません。

各治療方法におけるリスクや特徴が理解できたところで、自身のほくろの状態に合った治療方法を選びましょう。

施術後のアフターケアを丁寧にする

施術後のアフターケアは、ほくろ治療による傷跡を防ぐには欠かせません。ダウンタイム中は治療箇所が敏感となり、アフターケアが適切におこなわれないと、治療箇所に傷跡が残る原因となります。

アフターケアには、治療箇所を紫外線から守るテーピングや日焼け止めの使用などがあります。治療箇所が紫外線にさらされると、メラニン色素が皮膚に沈着する色素沈着の原因にもなりかねません。

ダウンタイムは治療方法で異なるものの、いずれの治療方法でもダウンタイム中の十分なアフターケアを心掛けましょう。

保証制度やアフターケアが豊富なクリニックを選ぶ

ほくろ治療後の傷跡の原因には、治療後における傷口の炎症や化膿の発生が考えられます。治療後のアフターケアが整わないクリニックでは、十分なアフターケアが受けられず、処置が後手になり傷跡が残る可能性があるでしょう。

ほくろ除去治療を手がける美容クリニックのなかには、治療後の傷口に発生したトラブルへの保証や手厚いアフターケアが受けられるクリニックがあります。

ほくろ除去治療をおこなう際は保証制度やアフターケアが豊富なクリニックを選びましょう。

ほくろ除去治療がおすすめのクリニック4選

ほくろ除去治療がおすすめのクリニックを紹介します。

• TCB東京中央美容外科
• 東京美容外科
• 聖心美容クリニック
• 城本クリニック

TCB東京中央美容外科

TCB東京中央美容外科は、カウンセリングからアフターケアまで徹底サポートが受けられるほくろ除去治療におすすめのクリニックです。

TCB東京中央美容外科で提供されている治療方法は、次のとおりです。

【レーザー治療】
直径1mm以下の平らなほくろ除去を対象とする治療方法
出血がなく治療後の治りが早い

【電気メスによる電気分解法】
直径6mm以下の盛り上がったほくろを対象とする治療方法
施術時間が10分程度と短く、傷跡が残らない

【切開法】
直径6mmを超えるほくろを対象とする治療方法
大きなほくろの除去が可能で再発リスクが低い

【くり抜き法】
直径6mm以下の深い層にいたるほくろを対象とする治療方法
再発の可能性が低く、小さいほくろの場合は傷跡が残らない

カウンセリングでは専門のカウンセラーによる親身な相談が可能なため、ほくろに関する不安や悩みも十分に解消できるでしょう。また、経験豊富な医師の在籍により、治療箇所の傷跡を最小限におさえたキレイな仕上がりが期待できます。

各治療方法の料金は、次のとおりです。

【電気メスによる電気分解法】：4.980円～10,200円（税込）
【レーザー除去法】：4,980～9,800円（税込）
【切開法】：19,800円（税込）
【くり抜き法】：10,200円（税込）

大きいほくろが気になる方や目立つほくろを除去したい方におすすめのクリニックといえるでしょう。

東京美容外科

東京美容外科は、術後安心保証によるアフターケアが充実しているほくろ除去治療におすすめの美容クリニックです。

東京美容外科の治療方法は、次のとおりです。

【アブレーション】
小さなほくろに有効な電気メスを使用した治療方法

【切開法】
深い層のほくろを対象とするメスを使用した治療方法

経験豊富な医師の治療により、アブレーションと切開法のいずれの治療方法でも傷口は最小限の大きさですむでしょう。また、術後安心保証で治療箇所の経過にあわせた適切なアフターケアが受けられるメリットもあります。

東京美容外科の治療料金は、次のとおりです。

【アブレーション】：1回につき5,500円（税込）
【切開法】：1回につき4,980円（税込）
【切除縫合】：1mmにつき4,980円（税込）

アブレーションを受ける場合は治療規模に応じて薬代が発生するため、カウンセリングの際に確認してみてください。

聖心美容クリニック

聖心美容クリニックは、美容を追求した質の高いほくろ治療におすすめのクリニックです。

聖心美容クリニックの治療方法は、次のとおりです。

【電気凝固法】
立体的な茶色や黒色のほくろを対象に、高周波電気でほくろを蒸散させる治療方法
局所麻酔により痛みがなく、治療時間は数分程度

【切除法】
大きいほくろに対し、メスを使用して切除する治療方法
深い層まで到達しているほくろに有効　

【炭酸ガスレーザー】※銀座院、熱海院限定
炭酸ガスを使用してほくろを蒸散させる治療方法
盛り上がりのあるほくろに有効

聖心美容クリニックには数多くの専門医や医学博士が在籍しており、傷跡を最小限におさえた高度なほくろ除去治療が受けられるでしょう。

各治療方法の料金は、次のとおりです。

【電気凝固法】：1mmにつき10,780円（税込）
【切除法】：85,800円（税込）
【炭酸ガスレーザー】：1mmにつき10,780円（税込）

治療後の傷跡をなるべくおさえたい場合におすすめのクリニックといえます。

城本クリニック

城本クリニックは、開業35年以上を誇る実績のあるほくろ除去治療におすすめのクリニックです。

城本クリニックの治療方法は、次のとおりです。

【電気分解法】
高周波電流の熱を活用してほくろを除去する治療方法
出血がなく傷跡が残らないキレイな仕上がり

【切縫法】
5mm以上のほくろを対象に、ほくろ周囲を切開、縫合する治療方法
丁寧な縫合により傷跡が目立たず、再発の可能性も低い

城本クリニックは実績があるばかりでなく、無料カウンセリングや再治療に対する保証制度が徹底されていて、安心してほくろ除去治療に専念できるでしょう。

各治療方法の料金は、次のとおりです。

【電気分解法】：5mm以内1個あたり11,000円（税込）
【切縫法】：33,000円（税込）～

なお、電気分解法は平日のみ人数限定で、5個33,000円（税込）、10個55,000円（税込）のお得なサービスも提供されています。

ほくろ除去治療後のアフターケア

ほくろ除去治療後のアフターケアの際は、次の4つの点に気をつけましょう。

• 保護テープや塗り薬で傷跡を守る
• かさぶたを無理には剥がさない
• 紫外線対策をする
• 皮膚の摩擦などの刺激を避ける

保護テープや塗り薬で傷跡を守る

ほくろ除去治療後の傷跡には傷跡の修復保護や遮光、保湿のために医療用の保護テープや塗り薬で傷跡を保護する必要があります。

保護テープは入浴の際も剥がさないようにしましょう。交換は3日程度を目安とし、テープのはがれ具合に応じて適度な頻度で交換します。

かさぶたを無理には剥がさない

ほくろ除去治療後にできたかさぶたは、無理に剥がしてはいけません。かさぶたには、傷跡の修復をサポートする大切な役割があり、無理に剥がすと傷跡の形状に影響を及ぼします。

かゆみが強くかさぶたが気になったとしても、自然に剥がれ落ちるまでは触れないようにしましょう。

紫外線対策をする

ほくろを除去した治療箇所は、炎症で敏感な状態です。治療箇所が敏感な状態で紫外線を浴びると、炎症の悪化や色素沈着の原因になりかねません。

傷跡が残りやすくなるため、治療箇所には日焼け止めやテーピングなどの紫外線対策を万全にしておきましょう。

皮膚の摩擦などの刺激を避ける

治療箇所に摩擦や刺激をあたえると、傷跡が残るリスクが高くなります。スキンケアでは刺激が強いものを避け、メイクは治療箇所に直接あてないよう保護テープのうえからおこないましょう。

また、ダウンタイム中は保護テープが貼られていても、治療箇所への刺激をおさえた配慮が大切です。

ほくろ除去治療や経過に関するよくある質問

最後にほくろ除去治療や経過に関するよくある質問を紹介します。

ほくろ除去しても再発する可能性はある？

ほくろは、治療により除去しても再発する可能性があります。治療の際、ほくろの組織が完全に除去されずに体内に残る場合は、活性化によるほくろの再発リスクを伴うでしょう。

ダウンタイムがないほくろ除去治療はある？

治療方法により期間は異なるものの、いずれのほくろ除去治療でもダウンタイムを伴います。ダウンタイムを短くしたい方は、治療後のアフターケアを十分におこないましょう。

なお、ダウンタイムが短い治療方法を選びたい場合は、光治療がおすすめです。

アフターケアを怠るとどうなる？

ほくろ除去治療のアフターケアには傷跡を目立たなくしたり、ダウンタイムを短くしたりする効果があります。アフターケアを怠ったときは、傷跡が残りやすくダウンタイムも長くなるでしょう。

まとめ

ほくろ除去治療は、経過期間の過ごし方やアフターケアへの取り組み次第で傷跡の目立ち具合が変わります。また、除去したいほくろの状態に合った治療方法選びも大切です。

ほくろ除去治療後の経過期間の過ごし方を誤ると、傷跡の拡大や傷口の修復遅延につながるかもしれません。

ほくろ除去治療をおこなう際は、適切な治療方法選びと効果的なアフターケアを徹底し、傷跡が残りにくいほくろ治療を目指しましょう。

ほくろ除去治療で適切な経過を過ごす際に、本記事の内容をぜひ参考にしてみてください。

※本記事の情報は2023年06月時点のものです。
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＜参考＞
TCB東京中央美容外科
東京美容外科
聖心美容クリニック