脂肪冷却は危険？施術のメリット・デメリットや失敗を防ぐ対策方法を解説

脂肪冷却は脂肪細胞を凍結し減らす施術です。

引き締め効果が期待できる人気の施術ですが、凍傷や色素沈着のリスク、施術時の痛みなどを理由に危険視されることがあります。

しかし、信頼できるクリニックで適切な処置を施せば安全です。冷却する際はチクチクと痛む程度で、激痛ではないため心配しすぎる必要はありません。

本記事では、脂肪冷却が危険と言われる原因や、安全な施術を受けるためのクリニックの選び方などを解説します。

脂肪冷却のメリットやデメリット、失敗を防ぐ対策などもあわせて紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

脂肪冷却（クールスカルプティング）とは

脂肪冷却はリバウンドしづらい、ダウンタイムが少ないなどのメリットがありますが、実際にはどのような施術なのでしょうか。

• 脂肪冷却の仕組み
• 脂肪冷却と脂肪溶解注射の違い

脂肪冷却の仕組みや効果、脂肪溶解注射との違いについて解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

脂肪冷却の仕組み

脂肪冷却は脂肪細胞を凍らせて、老廃物として排出させることでダイエット効果が期待できる施術です。

水と脂肪が凍るときの温度差を利用しており、脂肪分が凝固する温度で皮膚を冷やすことで脂肪細胞のみ破壊させます。

一度冷却した細胞は常温に戻しても機能しないため、リバウンドしづらいなどのメリットがあります。

脂肪冷却と脂肪溶解注射の違い

脂肪溶解注射は二の腕やお腹などの痩せたい部位に直接溶解成分を注入し、脂肪自体を溶かす施術です。

溶解された脂肪細胞は血中に吸収され、ゆっくりと体外へ排出されます。

脂肪冷却は細かい部位のダイエットには向いていないため、フェイスラインの施術を希望する方は脂肪溶解注射がおすすめです。

脂肪冷却が危険といわれる原因【医師監修】

まずは脂肪冷却が危険といわれる原因について、美容皮膚科医の石川佳奈先生に解説いただきます。

• 施術で痛みを感じることがある
• 凍傷になるリスクがある
• 色素沈着を起こすことがある
• 長期間痛みが残ることがある
• 皮膚が歪むことがある
• 効果を実感できない方もいる

脂肪冷却を検討している方は、施術のリスクについても把握しておきましょう。

施術で痛みを感じることがある

施術時は冷却される部位に強い引っ張りや吸引が加わるため、痛みを感じることがあります。

とくに、施術部位の皮膚が薄い場合や施術が長時間にわたる場合には、痛みを感じることが多い傾向です。

だたし、痛みの感じ方には個人差があります。チクチクとした痛みや冷たさを感じる方もいれば、全く痛みを感じない方もいます。

吸引や冷却による刺激が加わる性質上、どうしても痛みが伴う可能性がある施術ですが、心配しすぎる必要はありません。

凍傷になるリスクがある

脂肪冷却は、脂肪細胞の温度を下げて細胞を破壊する施術です。

そのため、低温状態が長時間続くと周囲の組織や皮膚がダメージを受け、凍傷になる可能性があります。

凍傷とは、組織の凍結により細胞が破壊された状態のことです。具体的には、皮膚や組織が極端に冷やされることで、炎症や水腫、潰瘍などの症状が現れます。

凍傷のリスクを減らすためには、クリニックの医師やスタッフの指示に従うことが重要です。

医師の技量が足りていないと凍傷のリスクが高まるため、医師やクリニックは慎重に選びましょう。

色素沈着を起こすことがある

脂肪冷却による色素沈着は、施術後のケア不足が主な原因です。

施術後は冷却された脂肪細胞が破壊されるため、一時的に炎症や赤みが生じますが、数日から数週間で自然に治まる場合が大半です。

しかし、脂肪冷却後に皮膚に過度の圧力をかけたり、摩擦を与えたりすると色素沈着が起こりやすくなります。

紫外線に長時間さらされることも、色素沈着を悪化させる原因の一つです。

色素沈着を防ぐためには、クリニックや医師の指示に従い適切なアフターケアをおこないましょう。

長期間痛みが残ることがある

脂肪細胞が破壊される際に周囲の組織が炎症すると、長期間痛みを感じることがあります。

個人差があるものの、脂肪冷却による施術後の痛みは、数時間で自然に治まるケースが一般的です。

しかし、なかには痛みが長期間持続する場合があります。個人の体質や施術後のケア、施術部位によって痛みの残り方は異なります。

周囲の組織が炎症を起こしていても、医師の指導に従い適切なアフターケアを施せば、痛みの軽減が可能です。

施術後に痛みが引かない場合は、我慢せず医師に相談しましょう。

皮膚が歪むことがある

脂肪冷却により脂肪細胞の一部が破壊されると、残った脂肪組織が収縮します。

脂肪組織が不均等に収縮すると、皮膚の歪みを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

また、施術に使用する機械（アプリケーター）の大きさや形状、施術の深さ、施術時間などの技術的な要素も皮膚の歪みに関係します。

施術が不均等だった場合、機械の装着位置が適切でない場合には、皮膚の表面に凹凸やくぼみができることがあります。

カウンセリングでは自身の体質や皮膚の状態の診察を受け、施術のリスクを十分理解したうえで慎重に検討するとよいでしょう。

効果を実感できない方もいる

脂肪冷却の効果を実感するためには、1～4か月程度の期間が必要になります。

即効性は期待できず、施術後は一定期間の経過観察が必要なことを理解しておきましょう。

また、生活習慣や食生活も効果に影響を与える要因です。

過度な運動や食事制限は不要ですが、より効率的に脂肪冷却の効果を実感したい方は、栄養バランスの見直しや規則正しい生活の習慣化との組み合わせがおすすめです。

症例や実績があるクリニックの選び方

安全に脂肪冷却施術を受けるためには、症例や実績のあるクリニックを選ぶことが重要です。

クリニックを選ぶ際は、次の7点を重視するとよいでしょう。

1. 施術の実績を確認する
2. 施術をおこなう医師の経験と専門性を確認する
3. 口コミや評判を参考にする
4. 施設の設備や衛生管理を確認する
5. 施術前のカウンセリングやアフターケアを確認する
6. 情報提供や説明が丁寧であるかを確認する
7. 公式サイトや資料の情報が正確であるかを確認する

それぞれ詳しく解説します。

1.施術の実績を確認する

施術実績が豊富だと、患者一人一人の特性にあわせた施術を受けられる可能性が高まります。

公式サイトで施術実績を調べる際は、脂肪冷却の実績が豊富なのかを確認しましょう。

美容クリニックはさまざまな施術を提供しているため、全体の施術実績は豊富でも脂肪冷却の実績は少ない場合もあります。

脂肪冷却施術に精通している医師、脂肪冷却施術に力を入れているクリニックを選ぶことで、施術の技術や結果に対する信頼性が高まります。

2.施術をおこなう医師の経験と専門性を確認する

脂肪冷却は経験の浅い医師だと、失敗のリスクが高まります。

安全な施術を受けるためにも、医師の経験や専門性は必ず確認しましょう。

公式サイトに公開されている医師のプロフィールは非常に参考になります。

これまでの経歴や美容クリニックでの勤務歴、得意な施術などをチェックするとよいでしょう。

「美容外科専門医」の資格は5年以上の実務経験と試験合格が必須となるため、保有している医師は信頼できます。

美容医療の経験が豊富な医師のいるクリニックを選びましょう。

3.口コミや評判を参考にする

施術の質やホスピタリティのよさは、口コミや評判を見れば分かります。

公式サイトにはよいレビューばかりが掲載されるため、外部の口コミサイトや利用した方のSNSを参考にするとよいでしょう。

よい口コミや評判が多いクリニックは、丁寧で質の高いサービスを提供している可能性が高いです。

忖度のない口コミを参考に、本当に信頼できるクリニックを選びましょう。

4.施設の設備や衛生管理を確認する

施術に使用される機器や器具は適切に管理されているか、施設内の衛生管理が徹底されているかを確認しましょう。

設立以来、一度も医療事故を起こしていないクリニックや、安全性の高い医療機器の導入に力を入れているクリニックは信頼できます。

施術料金が相場よりあまりにも安すぎるクリニックは、設備管理や医療機器の衛生管理が行き届いていない可能性があります。

クリニックを選ぶ際は、料金よりも安全性や衛生面を重視した方がよいでしょう。

5.施術前のカウンセリングやアフターケアを確認する

施術前のカウンセリングが丁寧で、施術後には適切なアフターケアが提供されるクリニックを選ぶことで、安全性や満足度を高められます。

カウンセリングでは十分な触診がおこなわれているか、副作用やリスクの説明はあるか、質問には丁寧に答えているかなどを確認するとよいでしょう。

色素沈着や皮膚の歪みなどのリスクを防ぐためには、適切なアフターケアが重要です。

万が一のときすぐに相談できる体制が完備されている、施術によるトラブルには無料で対応するなどのアフターケアがあると安心して施術を任せられます。

施術前後の対応にも手を抜かないクリニックがおすすめです。

6.情報提供や説明が丁寧であるかを確認する

美容施術は施術の内容やリスク、施術後のケアなど十分に理解し、納得のいく形で施術を受けることが重要です。

患者に寄り添い、丁寧に対応するクリニックを選びましょう。

患者の不安を取り除くための情報提供や、質問に対して十分な回答と説明ができるクリニックはおすすめです。

医師の対応を比較するためにも、複数の美容クリニックでカウンセリングを受けるとよいでしょう。

7.公式サイトや資料の情報が正確であるかを確認する

施術の内容や料金、施術の効果やリスクについて明確に記載されているかを確認し、不明な点はクリニックに直接確認しましょう。

稀に公式サイトが長期間更新されておらず、情報が最新ではない場合があります。

疑問や不安要素がある場合は、カウンセリングの際に質問して正確な情報を確認するとよいでしょう。

脂肪冷却が受けられるおすすめのクリニック

脂肪冷却が受けられるおすすめのクリニックは、次の7店舗です。

• ディオクリニック
• TCB東京中央美容外科
• 品川美容外科
• 湘南美容クリニック
• BSクリニック
• レジーナクリニック リボディ
• 渋谷DSクリニック

クリニックごとの特徴や料金、どのような方におすすめなのかを詳しく解説します。

ディオクリニック

ディオクリニックは「脂肪冷却したいけど出費も抑えたい」「全身の脂肪がなかなか落ちない」とお悩みの方におすすめのクリニックです。

脂肪冷却やGLP-1、食事指導を組み込んだ人気プログラムでは、リバウンド対策を兼ねた全身ダイエットに取り組めます。

さらに、OPEN特別料金とモニター割引を併用すれば、月々9,800円（税込）からと手頃な料金で利用可能です。

気になる脂肪にアプローチしつつ全身ダイエットも並行したい方は、ぜひディオクリニックを検討してみてください。

※ IDを指定してください。

品川美容外科

品川美容外科は症例実績の多さを重視したい方におすすめのクリニックです。

細身・部分痩せの症例実績は20万件以上を誇り、医師のカウンセリングは何度でも無料で受けられる安心体制を構築しています。

クールスカルプティングや脂肪溶解注射を中心に、患者のニーズに細かく応じられる施術メニューを展開している点も魅力です。

安全性の高い脂肪冷却を受けたい方は、品川美容外科の受診を検討してみてください。

※ IDを指定してください。 ※ IDを指定してください。

湘南美容クリニック

湘南美容クリニックはお腹周りの脂肪でお悩みの方におすすめのクリニックです。

厚労省認可の脂肪冷却マシン「クルスカダブル」は、脂肪減少作用が科学的に認められています。

個人差はあるものの、1度の施術で約20%の脂肪層の厚みが減少する効果は非常に魅力的です。

湘南美容クリニックでは脂肪冷却マシン「クルスカダブル」による施術が、1エリア29,800円（税込）から受けられます。

しつこい脂肪を落としたいと考える方は、湘南美容クリニックへカウンセリング申し込みをしてみるとよいでしょう。

※ IDを指定してください。

レジーナクリニック リボディ

レジーナクリニック リボディは医療痩身に精通したクリニックで施術を受けたい方におすすめです。

ダイエットサポートに特化したクリニックのため、専門性の高いアドバイスや、オーダーメイドのダイエットプランの提案が受けられます。

1サイクル通常60,000円（税込）の脂肪冷却が、初回限定で25,800円（税込）で受けられます。

総合的なサポートで確実に痩せたい方には、レジーナクリニックリボディがおすすめです。

TCB東京中央美容外科

TCB東京美容外科では、仙台駅前院にて脂肪冷却が受けられます。お得に脂肪冷却施術を受けたい方におすすめのクリニックです。

対象クリニックは限定されるものの、月々6,500円（税込）からのリーズナブルな料金設定は非常に魅力です。

同メニューでは利用者の悩みや症状に応じてダイエット薬が処方されるため、体の内側からもダイエット効果を促せます。

TCB東京美容外科の仙台駅前院まで無理なく通院できる方は、まずはカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。

BSクリニック

BSクリニックは丁寧なカウンセリングを受けたい方、自身に合ったダイエットプログラムを提案してもらいたい方におすすめのクリニックです。

オーダーメイドのダイエットメソッドを提供するため、施術の前には徹底した事前検査で体水分量やミネラル、脂肪の厚さなどを計測します。

医師が選ぶ機材やダイエット薬で体質改善にも着手できるのは大きな魅力でしょう。

脂肪冷却マシンも備えており、少ないダウンタイムで希望部位に応じた施術が受けられます。

きめ細やかなダイエットプログラムを探している方は、ぜひBSクリニックの受診を検討してみてください。

渋谷DSクリニック

渋谷DSクリニックはスタッフや医師の対応が丁寧なクリニックを利用したい方におすすめです。

専門スタッフによるカウンセリング、医師による診察では十分な対話時間を確保しています。

悩みや不安など気軽に話せる環境作りに力を入れているため、相談しやすいでしょう。

自宅でのアフターケアも丁寧にレクチャーしてもらえるため、リスク対策も万全で安心です。

はじめての脂肪冷却で不安を抱えている方は、まずは渋谷DSクリニックでカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。

自身の体型に適した施術プランの選び方

自身の体型に適した施術プランを選ぶためには、次の5点を重視するとよいでしょう。

1. カウンセリングで自身の体型に合った施術プランを相談する
2. 施術対象部位に合った施術方法を選ぶ
3. 施術回数や施術間隔を考慮する
4. 自身の体調や健康状態を考慮する
5. 自身の予算や経済的な負担を考慮する

それぞれ詳しく解説します。

1.カウンセリングで自身の体型に合った施術プランを相談する

脂肪冷却は体型により、適切なアプローチの仕方が異なります。

そのため、体型の分析が重要です。

カウンセリングでは体組成計を用いて、体型や脂肪の分布、脂肪層の厚みなどを詳しく分析します。

身長や脂肪の付き方は一人一人異なるため、個性を考慮してアプローチの仕方を組み立てられる医師に施術プランを相談するとよいでしょう。

2.施術対象部位に合った施術方法を選ぶ

脂肪冷却に使用する機械には、カップ式とプレート式の2種類があります。

カップ式は気になる脂肪をカップ内に吸引して冷やす方法で、ウエストの施術におすすめです。

冷却効果は高めですが、吸引時に皮膚が引っ張られる可能性があります。

プレート式は複数部位の同時施術が可能で、二の腕やふくらはぎなどの広範囲にもおすすめです。

脂肪が薄い部位にも対応しており皮膚が引っ張られないため、肌が弱い方も安心ですが、冷却効果はカップ式に比べて低めです。

使用する機器により効果や施術後の経過が異なるため、施術したい部位に合った方法を選びましょう。

3.施術回数や施術間隔を考慮する

脂肪冷却の効果には個人差があるため、一度の施術で十分な効果が得られない場合があります。

自身の体型や施術効果に合わせて、施術回数や施術間隔を調整するとよいでしょう。

最適な施術回数や施術間隔で治療を続けることで、より高い効果が期待できます。

4.自身の体調や健康状態を考慮する

脂肪冷却は自身の体調や健康状態を考慮し、ベストなタイミングで施術を受けましょう。

生理中や健康状態に異常がある場合、脂肪冷却施術はおすすめできません。

生理中でも施術は可能ですが、身体がむくみやすく老廃物の排出が滞りやすい状態であるため、避けた方がよいでしょう。

また、生理中にお腹を冷やすと生理が重くなることもあるため、お腹周りの施術はできません。

健康状態に異常がある場合も、施術が体調に悪影響を与える可能性があるため、脂肪冷却は万全な体調で受けましょう。

5.自身の予算や経済的な負担を考慮する

脂肪冷却施術の費用はクリニックにより異なるため、無理なく通える料金の施術プランを選びましょう。

脂肪冷却の相場は1エリア30,000円～50,000円程です。施術部位が増えれば、当然費用も高くなります。

そのため、月々の負担を軽減するためにも、お得なキャンペーンや割引制度が充実しているクリニックを利用するとよいでしょう。

たとえば、「ディオクリニック」ではOPEN特別価格とモニター割引の併用で、月々9,800円（税込）から通えるキヤンペーンを実施しています。

施術費が生活の負担にならないよう、予算内の施術プランを選んでください。

危険ではない！脂肪冷却に関する誤認

脂肪冷却は次に挙げるような誤認があります。

• 体重は落とせない
• 治療後すぐに痩身効果は出ない
• 施術部位の赤みはすぐに引く
• 適度な運動や食事制限は必要

それぞれ詳しく解説するので、脂肪冷却の正しい知識を身につけましょう。

体重は落とせない

脂肪冷却は特定の部位の脂肪を減少させるための施術であり、体重を減らすための施術ではありません。

施術後には脂肪細胞が分解され排出が始まりますが、それに伴う体重減少はわずかです。

また、効果に永続性はなく、生活習慣次第では脂肪細胞が再度蓄積される可能性もあります。

体重を落とすためには、脂肪冷却と並行して適度な運動や食事の見直し、生活習慣の改善などの継続が重要です。

治療後すぐに痩身効果は出ない

脂肪冷却に即効性は期待できません。理由は、脂肪細胞の破壊や排出に時間がかかるためです。

脂肪冷却の効果には個人差がありますが、数週間から数か月で現れるでしょう。

施術直後に高い痩身効果は期待できませんが、脂肪細胞は確実に減少しているため、部位の引き締め効果は期待できます。

施術部位の赤みはすぐに引く

施術により刺激が原因で施術部位に一時的な赤みや腫れ、内出血が生じることがあります。

しかし、皮膚の赤みは一般的に1〜2時間程度で治まります。

体質によってはさらに時間がかかる方もいますが、通常は数時間で自然に消失するため心配いりません。

適度な運動や食事制限は必要

脂肪冷却のみでは高い痩身効果は期待できません。

より高い効果を引き出すためには、適度な運動や食事制限を取り入れるとよいでしょう。

ウォーキングやジョギング、筋トレなどの運動を定期的におこなうと痩身効果が高まります。

施術後に高カロリーな食事を摂り過ぎると、施術の効果が相殺される可能性があります。

バランスのよい食事を心がけ、適切なカロリー摂取を意識しましょう。

クリニックのなかには脂肪冷却と合わせた食事管理を受けられるところもあるため、健康的で効率のよいダイエットを目指す方はぜひ参考にしてみてください。

脂肪冷却のメリット

脂肪冷却のメリットは、次に挙げる5つがあります。

• 部分痩せができる
• リバウンドしにくい
• メスを使用しない
• 過度なダイエットが不要
• 一度で効果を実感できる方もいる

それぞれ詳しく解説します。

部分痩せができる

脂肪冷却は施術部位をピンポイントで選択できるため、部分痩せを実現できます。

たとえば、お腹や太ももなど脂肪がつきやすい部位を効果的に減らしたい方には、脂肪冷却がおすすめです。

また、脂肪冷却はダイエットや運動では改善しづらい二の腕にも効果的です。

ダイエットに励んでも特定部位の脂肪が減らせない方は、脂肪冷却を検討してみてください。

リバウンドしにくい

冷却により脂肪細胞は破壊され減少するため、リバウンドしにくい状態になります。

通常のダイエットでは、脂肪細胞を小さくできますが数を減らすことはできません。

そのため、ダイエットをやめたり食生活を戻したりすると再び脂肪細胞が大きくなり、リバウンドする可能性があります。

しかし、脂肪冷却の場合は脂肪細胞を破壊して排出するため、施術後の脂肪の戻りが少ないといえます。

メスを使用しない

脂肪冷却は美容整形手術とは異なり、メスを使用しません。

切開の傷を作らずに脂肪を減らせるためダウンタイムが少なく、施術後の身体的な負担も最小限です。

また、メスを使用しないことで手術に伴う出血や感染のリスクが低くなるため、安全性が高い施術です。

さらに、施術時間も短く、通院回数も比較的少なくて済みます。

脂肪冷却は手術を避けたい方、リスクを最小限にしたい方には魅力的な選択肢といえるでしょう。

過度なダイエットが不要

脂肪冷却は専用機器を用いた冷却で脂肪細胞を減らすため、過度な運動や食事制限は不要です。

無理なダイエットはリバウンドのリスクや、身体への負担が高まります。

しかし、脂肪冷却は特殊な機械（アプリケーター）で施術部位を冷却し、脂肪細胞を破壊するのみです。

脂肪冷却後の脂肪細胞は徐々に減少していくため、急激な体重減少や筋肉の減少を伴うこともありません。

健康的なダイエットに取り組みたい方には、脂肪冷却が向いています。

一度で効果を実感できる方もいる

脂肪冷却後は数週間から数か月かけて脂肪細胞が自然な経過で減少していくため、効果を実感できるまでには時間がかかります。

しかし、施術直後から施術部位が引き締まり、脂肪の厚みが減ったように感じられる方もいます。

効果のあらわれ方には個人差があるものの、一度の施術で効果を実感できる可能性がある点は脂肪冷却のメリットの一つです。

脂肪冷却のデメリット

脂肪冷却はメリットが多いですが、デメリットもあります。

• 効果を得るまでの施術回数に個人差がある
• 代謝が悪いと効果を感じにくい
• 施術前後1時間は食事をしない
• 施術当日は入浴できない

それぞれ詳しく解説するので、メリットと合わせてチェックしましょう。

効果を得るまでの施術回数に個人差がある

元々の脂肪量が多い場合や、施術が難しい部位の場合には、複数回の施術が必要になることがあります。

たとえば、腹部や太ももなど脂肪が厚くなりやすい部位は、複数回の施術が必要になる場合もあるでしょう。

皮膚が薄い二の腕は、炎症を防ぐために冷却の出力を落とす場合があります。そのため、確かな効果を実感するためには、複数回の施術が有効です。

また、生活習慣や運動状況、施術間隔なども、効果を得るまでの施術回数に影響する要素です。

自身に体型や施術部位に適したプランを選び、計画的に施術を受けましょう。

代謝が悪いと効果を感じにくい

脂肪冷却の効果を感じるうえで代謝は重要です。

施術後の代謝が活発でない場合、凍結された脂肪細胞が排出されにくくなります。

そのため、代謝が悪い方は脂肪冷却の効果を感じにくいといえるでしょう。

施術後はバランスの取れた食事や適度な運動で代謝の改善を図り、脂肪冷却の効果を最大限に引き出すことが重要です。

施術前後1時間は食事をしない

施術前後1時間に食事を摂ると、脂肪冷却の効果が十分に得られない可能性があります。

ウエストの脂肪を冷却する場合、施術前の食事を控えることで施術中の腹部の圧迫感を軽減できます。

施術後しばらくの間は、体内の吸収効率がアップしているため、太りやすい状態です。

そのため、施術後すぐに食事を摂ると、脂肪冷却の効果が減る可能性が高いでしょう。

脂肪冷却の効果を高めるため、施術前後1時間の食事は控えることをおすすめします。

施術当日は入浴できない

施術後は施術箇所を温めないように注意しましょう。

脂肪冷却施術により仮死状態となった脂肪細胞は、温めると再び生き返る可能性があります。

そのため、施術当日は湯船に入らずシャワーで体を軽く流す程度に留めましょう。

施術当日は、血行促進や体温上昇を促す運動も避けることをおすすめします。

脂肪冷却の施術方法

脂肪冷却施術は、主に次のような流れで進みます。

1. カウンセリング
2. 脂肪冷却プランの説明
3. 施術
4. マッサージ

脂肪冷却を検討している方は、施術の流れを一通り把握しておきましょう。

1：カウンセリング

カウンセリングでは患者が解決したい悩みや、予算などのヒアリングがおこなわれます

医師からは施術の仕組み、効果やリスク、施術の適切なタイミング、施術後のケアについて説明されるため、分からないことがあれば質問しましょう。

体調や健康状態、アレルギーの有無、既往症などの情報を踏まえて、問題なく施術できるか判断されます。

カウンセリングはクリニックや医師との信頼関係を構築し、施術に対する理解を深める重要な機会です。

施術に関する疑問や不安は、カウンセリングで解消しておきましょう。

2：脂肪冷却プランの説明

脂肪冷却をおこなうことが決まったら、プランの説明を受けます。

体型や求める効果によりアプローチの仕方が異なるため、自身に合った施術プランを提案してもらうとよいでしょう。

プラン選びでは施術の期間や頻度にも注目してください。

脂肪冷却は一度の施術でも効果が期待できますが、複数回の施術が必要となることもあります。

そのため、クリニックが提案する施術期間や回数が自身の目的に合うものかどうか確認しましょう。

3：施術

施術の際は、まず凍傷予防のためのゲルシートが装着されます。

次に、施術部位にマーキングが施され、冷却装置で脂肪細胞を冷やし、凍結します。

施術開始直後は吸引される施術部位を冷たく感じたり、軽い圧迫感を感じたりするケースがあるでしょう。

しかし、施術開始から10分程度で感覚がなくなるため、痛みを感じることはありません。

施術中はリラックスして過ごしましょう。

施術時間には個人差があるものの、30分～1時間程度が一般的です。

4：マッサージ

脂肪冷却後は脂肪細胞をより効果的に破壊し、施術の結果を最大限に引き出すためにマッサージをおこないます。

リラックスした状態で、落ち着いてマッサージを受けましょう。

施術部位に生じた赤みは、1～2時間程度で落ち着きます。

施術後に問題が発生した場合、すぐに施術を受けたクリニックに相談しましょう。

まとめ

脂肪冷却は脂肪細胞を凍らせることで脂肪を減少させる痩身治療です。ただし、脂肪冷却のみでは高い痩身効果は期待できません。

食生活の見直しや規則正しい生活の習慣化と組み合わせることで、理想の体型に近付けるでしょう。

脂肪冷却を危険視する声もありますが、医師に適切な処置や判断ができる技量があれば安全に受けられます。

そのため、信頼できるクリニック選びが重要です。

医師のアドバイスを参考にしながら、自身に最適な施術を受けることをおすすめします。